最近は、独立リーグからプロ野球を目指す選手が増えてきました。
ロッテの角中勝也外野手や中日のセットアッパーのドラフト投手なども独立リーグ出身の選手で、今やチームの主力を担う選手に成長しています。
今年のドラフトでは、徳島インディゴソックスの鎌田光津希投手の評判がいいようです。
今回は、徳島インディゴソックスの鎌田光津希投手に注目してみました。
鎌田光津希投手のプロフィール
鎌田光津希(かまた みずき)投手は、1995年9月6日生まれの23歳。
千葉県匝瑳市出身。
身長180㎝、体重87㎏、右投げ右打ち。
小学校3年生まで少林寺拳法をしていた鎌田光津希投手は、匝瑳市立野田小学校時代に野栄スポーツ少年団で野球を投手として始め、匝瑳市立野栄中学校時代は軟式野球で一塁手兼投手で4番を打っていたそうです。
横芝敬愛高校に進学後は、1年冬から投手に専念し、トレーニングによって2年夏には139キロまで球速を上げることに成功し、2年夏の千葉大会2回戦の市原八幡高校戦では7回無失点に抑えましたが、3回戦の東海大望洋高校戦では4回に満塁ホームランを打たれ、コールド負けを喫しています。
この試合で、ストレートの質と変化球の種類が少ないという課題が見つかった鎌田光津希投手は、縦スライダーとカットボールを習得し、冬にトレーニングを重ねた結果、球速を142キロまで上昇させました。
3年夏の千葉大会は、2回戦の浦安高校戦で延長再試合24イニング320球完投勝利を飾り、3回戦の千葉国際高校との試合でも先発としてチームの勝利に貢献しましたが、4回戦の千葉英和高校で2対7で敗れ、甲子園出場を果たすことはできませんでした。
3年夏の千葉大会終了後は、11月に高知県で行われた四国アイランドリーグのトライアウトリーグに参加し、9回で12個の三振を奪う力投を見せ、徳島インディゴソックスから入団交渉の誘いがありましたが、「今の時代、大卒の経歴はあったほうがいい」という判断で、入団を辞退し、系列校の敬愛大学に進学しています。
敬愛大学入学後は1年春からリーグ戦に出場し、1年と2年だけで8勝を挙げる活躍を見せます。
しかし、3年以降は故障もあり、結果を全く残すことができませんでした。
フォームを崩してしまいました。一時は投げ方すらわからなくなって……。4年に入る前には公務員勉強をしながら就職を考えていました。 でも、今考えればこれがよかったんです。「1・2年の時の自分を超えたい」と、自分で努力するようになりましたし、球速も下級生時代は最速148キロだったのが149キロになりました。フォームについても打者から「テイクバックが小さくてボールの出どころが見えない」と言われるフォームになった。
出典 高校野球ドットコム
横芝敬愛高校時代にトライアウトリーグに参加した頃の鎌田光津希投手を知る徳島インディゴソックス関係者から、大学を卒業する際に、再び誘いを受け、徳島インディゴソックスに入団!
徳島インディゴソックス入団初年度の2018年には、17試合に登板し、76回で4勝3敗1セーブ、79奪三振、防御率2.49の成績を残し、高い三振奪取率を誇っています。
鎌田光津希投手は最速155キロの速球にスライダー、カーブ、フォーク、カットボールなどの変化球を持つ投手です。
ストレートは時折カットボールのように変化するようです。
「本当はきれいな真っすぐを投げたいんですけど、これも持ち味なので。打ちづらそうにしていたので、まあいいかなと思います。今は曲がったり曲がらなかったりなんですけど、いずれは意図して投げ分けられるようにしたいですね」
出典 https://sportiva.shueisha.co.jp/
また、投球フォームにも打ちづらい要素があるようです。
ワインドアップから力感があまりない体重移動なのに、ボールは打者に近づくにつれ勢いを増してくる。鎌田に聞くと「左足を(地面に)着くのをギリギリまで我慢している」という。
出典 https://sportiva.shueisha.co.jp/
鎌田光津希投手の動画はコチラ
最後に
鎌田光津希投手の横芝敬愛高校の後輩は、昨年ドラフト3位で西武に入団し、1軍で2勝している伊藤翔投手のようです。
伊藤翔投手の実家は、鎌田光津希投手の家から1キロも離れておらず、伊藤翔投手の姉と鎌田光津希投手は同学年という関係から、鎌田光津希投手は伊藤翔投手をよく知っているそうです。
このため、伊藤翔投手の存在は、鎌田光津希投手にとって意識せざるを得ないようです。
独立リーグの選手のドラフト指名も最近は高い順位が増えてきていますが、鎌田光津希投手は中位から下位あたりでドラフト指名がありそうですね。
【追記】
鎌田光津希投手は、ロッテの育成ドラフト1位で指名されました。
ロッテスカウトのコメント
150キロを計測するストレートで空振りがとれる。ナックルカーブも武器の一つ。スライダー、フォークもウィニングショットとして十分に使える。主に先発として登板していたが、まずはセットアッパーとして期待が出来る。千葉県匝瑳市出身で伸びしろがある。
鎌田光津希投手は、11月23日、徳島市内のホテルで入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸230万円(金額は推定)で契約合意しました。
12月4日、千葉ロッテマーリンズは、ホテルスプリングス幕張にて新入団選手発表会を開催しました。
鎌田光津希投手は、「先発ローテ入り・2桁勝利・新人王」を目標に掲げたようですね。
また、鎌田光津希投手の背番号は121番となっています。