2018年の夏の甲子園大会も、いよいよ決勝戦!
優勝候補の大本命・大阪桐蔭高校と大会ナンバーワン投手の声もある吉田輝星投手を擁する金足農業高校の戦いとなりました。
どちらが勝つのでしょうか?
今回は大阪桐蔭高校の二刀流プレイヤー・根尾昂選手に注目しました。
根尾昂選手のプロフィール
根尾昂(ねお あきら)選手は 2000年4月19日生まれの18歳。
岐阜県飛騨市出身。
身長177㎝、体重75㎏、右投げ左打ち。
兄の影響で河合小学校2年生から、古川西クラブで野球を始め、投手兼三塁手でプレー。
古川中学校では、飛騨高山ボーイズに所属し、投手兼ショートを務め、中学校3年生で最速146キロを投げていたそうです。
また、中学3年生の時には、NOMOジャパンに選出され、アメリカ遠征を経験しています。
大阪桐蔭高校入学後は、1年夏からベンチ入りし、6月に行われた龍谷大平安高校との練習試合では3番手で登板し2回無失点に抑える好投をしています。
1年秋の大阪大会では、4回戦の大阪偕星学園高校戦で代打で出場して、公式戦初ホームランをマークし、準々決勝の北野高校戦では公式戦初登板初先発で7回2安打9奪三振無失点と好投!
そして、近畿大会では準々決勝の智弁学園戦でホームランを放つ活躍をしますが、準決勝の神戸国際大付属高校に敗れ、大阪桐蔭高校はベスト4どまりでした。
翌年の春の選抜では、5番ショートとして出場し、1回戦の宇部鴻城高校戦で5打数1安打2打点、2回戦の静岡戦では4番手でマウンドにあがり、2回1安打2奪三振無失点と結果を残し、大阪桐蔭高校の優勝に貢献しました。
2年夏の甲子園大会は、初戦の米子松蔭戦に6番ライトで出場し、4打数2安打2打点と活躍したものの、3回戦の仙台育英高校に1対2で敗退。
3年春の選抜では、決勝の智弁和歌山高校戦に登板し、6安打2失点に相手を抑え、甲子園優勝投手となっています。
また、3年夏の甲子園大会では、2回戦の沖学園戦、準々決勝の浦和学院戦でホームランを放つ活躍で、チームの決勝進出を牽引しています。
根尾昂選手は投手としては最速148キロの速球に加え、キレが抜群のスライダー、そしてカーブ、チェンジアップの変化球を操ります。
また、野手としても、高校通算本塁打29本、50m走6秒1、遠投110mを誇ります。
根尾昂選手のスカウト評
ロッテ・永野チーフスカウト(8/7付)
「選球眼が良くなっている」
オリックス・長村球団本部長(8/7付)
「身体能力が高い。高校生トップクラスだが、これからますます楽しみ。」
楽天・長島スカウト部長(8/7付)
「潜在能力が高い。楽しみな選手。ドラフト1位の12人には入るだろう。」
DeNA・吉田スカウト部長兼GM補佐(8/7付)
「スイング、体に力強さがある。上位候補なのは間違いないです。」
阪神・畑山チーフスカウト(8/7付)
「守備でノーミスで非常にいい動き。体幹の強さはソフトバンク今宮と似たところがある。」
巨人・岡崎スカウト部長(8/7付)
「投手としても野手としても高校トップクラス。(投手か野手)どっちがいい? それは入ったチームが決めることでしょ。この2人(藤原・根尾)は特に高校生ではトップクラス。」
ヤクルト・阿部スカウト(8/19付)
「根尾は、先制点のほしいところで、ムチでも使うようにバットを体の近くで振って本塁打にした。勝負強さをあらためて見せたと思う」
根尾昂選手はスキーで全国大会優勝の経験!
根尾昂選手は雪深い岐阜県飛騨市出身で、2歳の頃からスキーを始め、中学2年で男子回転の全国大会で優勝し、イタリアで行われた国際大会にも出場したほどの腕前です。
スキーは体幹や下半身を鍛えるだけでなく、バランス能力の向上を図れるので、根尾昂選手は態勢の悪い状況でも野手として抜群の動きをしています。
根尾昂選手は、スキーの経験をうまく野球に生かしていると感心させられますね。
根尾昂選手の家族は?
根尾昂選手の父親の浩さんは世界遺産の白川郷として知られる岐阜県大野郡白川村のご出身で、自治医科大学をご卒業された後、兵庫県たつの市や岐阜の病院に勤務されていましたが、現在は飛騨市宮川診療所に勤務されているようです。
また、根尾昂選手の母親の実喜子さんは、自治医科大学で父親の浩さんと同級生で、現在は飛騨市河合診療所に勤務されているようです。
根尾昂選手の兄の根尾学さんは、岐阜県立斐太高校から岐阜大学医学部に進まれ、バスケット部に所属されているようですね。
そして、姉の根尾春陽さんは富山大学の医学部看護学科をご卒業されて、看護師になられているようです。
最後に
根尾昂選手は大きな可能性を持った選手だと思います。
本人がプロ野球を志望するなら、ドラフトで1位指名されるでしょう。
【追記】
根尾昂選手は中日にドラフト1位で指名されました。
注目ポイント
身体能力抜群で、中学時代、野球、スキー、陸上と全国TOPクラスの上、学業でも成績優秀、野球において向上心もあり、プロ野球入団してもリーダーシップになれる素材である
根尾昂内野手は、11月4日、名古屋市内の中日パレスで、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円(ともに推定)で仮契約しました。
また、12月8日、中日ドラゴンズは名古屋市中区のホテルで新入団選手発表を行いました。
根尾昂選手(背番号7)の質疑応答
Qドラフト指名を受けてからいろんな取材を受けてきたと思いますが、今日この場に座ってユニホームを着て、この日を迎えた心境はいかがですか
A初めてというか、小学生の頃に一度ユニホームを着させていただく機会はあったんですけど、こうして公式にというか正式に真新しいユニホームということで、袖を通させていただいて早くグラウンドに行きたいなというか、早くプレーがしたいなという気持ちになってます
Q背番号は7番ですね。この7番という数字についてはどんなイメージを持っていますか
A一桁の背番号ですし縁起の良い素晴らしい背番号をいただいたので、とにかくこの背番号に負けないような選手になりたいと思ってます
Q一年目、どんなふうなシーズンにしたいですか
A今年までの高校野球で野球をやらせていただいて、甲子園という素晴らしい舞台でやらせてもらったんですが、まだまだアマチュアのレベルですしプロ野球の世界というのは勝てば良いですけど、負けたら終わりの世界なので何としても勝てるように負けないように、土台作りの一年として経験も積ませていただきたいと思ってますし、全力で取り組みたいと思います
出典 中日ドラゴンズ