今年の社会人の中で、ドラフト1位候補といわれているのがHondaの齋藤友貴哉投手です。
齋藤友貴哉投手は、桐蔭横浜大時代にプロ志望届を提出したものの、指名漏れの悲哀を味わっている遅咲きの投手!
今回は、ドラフト1位候補として評判のHondaの齋藤友貴哉投手に注目しました。
齋藤友貴哉投手のプロフィール
齋藤友貴哉(さいとう ゆきや)投手は、1995年1月5日生まれの23歳。
山形県山形市出身。
身長184㎝、体重91kg、右投げ右打ち。
齋藤友貴哉投手は、東根市立小田島小学校3年から、いなほスポーツ少年団で軟式野球を始め、東根市立第二中学校では軟式野球部でプレーしていました。
中学校卒業後は、県立の強い学校に進み、甲子園に出場したいという思いなどから、山形中央高校に進学しています。
しかし、齋藤友貴哉投手は山形中央高校では目立った成績を挙げられず、高校で野球を辞めるつもりだったようですが、5月に桐蔭学園との練習試合を見た桐蔭横浜大の齊藤監督から、声を掛けられたことがきっかけで野球を続けることにします。
最後の夏が終わると、斎藤は野球を辞めるつもりだったと告白した。
「野球を続ける気はあったんです。高卒で硬式の社会人に行きたくて。でも行けるところが無かったので、大学もいくつもりもなくて、山形で就職しようかなと思っていたんですけど、桐蔭横浜大の齊藤監督から声をいただいていたので決めました。」斎藤が桐蔭横浜大に行くきっかけになったのは、5月の桐蔭学園(神奈川)との練習試合だった。
「毎年5月ぐらいに桐蔭学園のグラウンドで、桐蔭学園と健大高崎と山形中央で、3校定期戦みたいなのがあったんです。それで、桐蔭学園との試合の時にたまたま桐蔭横浜大の齊藤監督がブルペンで自分の球を見ていて、ちょっと挨拶されて、試合を観て『どうだ』と言われたんですけど、最初は行く気は無くて。大学に行く気はまったく無かったんです。」もしここで投げる機会がなければ、今の齋藤はなかったかもしれない。齋藤の野球人生にとって大きなターニングポイントだったのである。
出典 高校野球ドットコム
齋藤友貴哉投手は桐蔭横浜大に入学後、キャッチボールやネットスローを繰り返し、制球力を磨きました。
また、2年秋からは筋力トレーニングを本格的に始め、助監督だった萩原康氏から左足の使い方を学んだそうです。
当時助監督だった萩原 康氏から学んだことは多かった。
「ピッチングでの左足の使い方を学びました。左足でしっかりと溜めを作って踏み出したときにうまく割れを作る。
またテニスラケットをよく振っていたんですが、ピッチングでなるほどと思うことをいろいろ教えてもらいました。
高校はピッチングコーチがいなかったので、萩原さんに訊いてすごく勉強になりましたね。」
出典 高校野球ドットコム
齋藤友貴哉投手は、桐蔭横浜大で3年春からリーグ戦に登板し始め、体幹メニューを中心に取り組んだことで、球速が149キロまでアップしました。
初勝利を記録した3年秋は1勝0敗、防御率0.53の成績を残し、4年春は4勝1敗、防御率1.01の好成績をマークし、優勝に貢献しています。
しかし、4年秋は成績が下降し、プロ志望届を提出したものの、指名漏れという残念な結果に終わりました。
齋藤友貴哉投手は桐蔭横浜大卒業後、Hondaに入社し、1年目から公式戦に出場!
3月12日に行われた東京スポニチ大会2日目の鷺宮製作所戦に、齋藤友貴哉投手は先発として登板し、相手を4安打に抑え完封で初勝利を飾っています。
齋藤友貴哉投手は、東京スポニチ大会決勝でも先発として登板し、相手を6回まで0点に抑える好投をしますが、8回にリリーフが打たれ、準優勝に終わりました。
7月20日に行われた都市対抗野球大会2回戦の新日鐵住金東海REXでは、6回に3番手として登板し、2安打4奪三振1失点の成績を残しています。
日本選手権で登板のなかった齋藤友貴哉投手は、翌2018年の東京スポニチ大会に、2回戦の明治安田生命戦と準決勝の東芝戦に登板し、2勝を挙げる活躍で、チームの優勝に貢献!
また、7月に行われた都市対抗野球大会1回戦のJR四国戦では、5回4安打5奪三振1失点と好投しましたが、打線が相手投手に抑えられ、1対3で敗退しています。
齋藤友貴哉投手は最速153キロの直球に、スライダー、カーブ、スプリットなどの変化球を持つスリークオーター右腕で、肘を柔らかく使うタイプです。
ただし、球が高めに抜けたりするケースがあり、コントロールに課題があります。
齋藤友貴哉投手の動画はコチラ
齋藤友貴哉投手のスカウト評
広島・高山健一スカウト(3/13付)
「大学時代より力強さがある。今後も見ていきたい素材」
巨人・青木スカウト(6/4付)
「まっすぐにキレがあっていい。これだけ投げられる人はなかなかいない」
ヤクルト・伊東編成部長(6/5付)
「アマチュアではトップクラス。(ドラフト1位の)12人に間違いなく入る」
最後に
齋藤友貴哉投手は、大卒の社会人2年目のピッチャーなのですが、コントロールに課題が残るピッチャーです。
このため、即戦力かといわれると、不安があります。
ドラフトでは上位に入ってくると思いますが、スカウトによって評価が分かれるタイプでしょうね。
【追記】
齋藤友貴哉投手は、阪神にドラフト4位で指名されました。
阪神の選手紹介コメント
最速153km/hの威力あるストレート中心で、同じ腕の振りで投げるカットボールも持ち味の即戦力右腕。コントロールと変化球の精度に更に磨きをかければ、一線級の投手としてローテの中心を担える力のある選手。
齋藤友貴哉投手は、20日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金6000万円、年俸1000万円(金額は推定)で合意しました。
12月3日、阪神タイガースは大阪市内のホテルで「2019年度新人選手入団発表会」を行いました。
齋藤友貴哉投手(背番号48)のコメント
―タイガースのユニフォームに袖を通した今のお気持ちはいかかですか。
ここからがスタートという気持ちで、すごく楽しみです。
―ご自身のセールスポイントは?
思い切った腕の振りから投げるストレートです。
―プロ1年目での目標は?
1年目はがむしゃらに、社会人で経験したことを生かして、一軍で投げて活躍したいと思います。
―ファンの皆様に一言お願いします。
ファンの皆さんに愛される選手になって、名前を沢山の方に覚えてもらえるように一軍で沢山投げて努力していきますので、これから宜しくお願いします。
出典 阪神タイガース