第100回全国高校野球選手権記念大会は、大本命の大阪桐蔭高校が2度目の春夏連覇を達成し、幕を閉じました。
しかし、地方大会で敗れたチームにも逸材はいます。
菰野高校の田中法彦選手もその一人!
今回は、菰野高校の田中法彦選手に注目してみました。
田中法彦選手のプロフィール
田中法彦(たなか のりひこ)選手は2000年10月19日生まれの17歳。
三重県川越町出身。
身長172㎝、体重81㎏、右投げ右打ち。
川越北小学校1年から川越北野球少年団で野球を始め、5年生から投手となっています。
川越中学校時代は三重川越ヤングに所属し、2年と3年春には全国大会に投手兼外野手として出場しています。
しかし、中学3年生の4月~8月の期間は腰の分離症でプレーできなかった時期があったようです。
田中法彦選手の2歳上の兄・大輔さん、1歳上の兄・和師さんが菰野高校で野球をやっていたことから、田中法彦選手も菰野高校に進学し、1年秋からベンチ入りを果たします。
1年秋の三重大会では、投手として2回戦の宇治山田商業高校戦、準決勝の三重高校戦、決勝の海星高校戦で先発しながら、3番打者としても出場し、三重大会準優勝に貢献しました。
また、東海大会では、3番1塁手として出場しましたが、志学館高校に初戦敗退しています。
翌2年夏の三重大会では準々決勝のいなべ総合学園高校戦で最速148キロを記録しましたが、準決勝の津田学園高校に敗退し、甲子園出場を逃しています。
2年秋からはエースとなり、三重大会地区予選2回戦の川越高校戦で最速150キロを記録し、三重大会2回戦の津田学園高校戦で再び最速150キロを記録し、7回無失点コールドで勝利しますが、準々決勝の三重高校戦に敗退しています。
3年夏の三重大会では、エースで4番として最後の甲子園を目指して奮闘しましたが、3回戦の白山高校戦に敗れ、甲子園に出場することができませんでした。
田中法彦選手は白山高校戦で1点リードの7回から登板し、自身最速の152キロを記録しましたが、相手打者に走者一掃の逆転打を許し、それが決勝点となり敗れました。
田中法彦選手は、最速152キロの速球にスプリット、スライダー、カーブを操る小柄な本格派右腕で、打者としても高校通算29本塁打を放つ二刀流選手です。
50m走は6秒3、遠投110m。
田中法彦選手のスカウト評
ロッテ・小林スカウト(4/27付)
「MAXよりアベレージが速い。魅力がある」
中日・清水スカウト (6/27付)
「あれだけ強い球を投げられる高校生はいない。馬力は大学、社会人を含めても相当なレベル」
中日・中田スカウトディレクター(7/17付)
「これだけコンスタントに球速が出る投手は、全国的にみてもいない。まだまだスピードも出そう」
田中法彦選手のトレードマークは眉毛!
田中法彦選手のトレードマークといえば、太くて濃い眉毛!
田中法彦選手も気に入っているようですよ!
凜々しい極太の眉はトレードマークの一つだ。「兄弟の中でも自分が一番濃いです。触られたり抜かれたり。雑草のようです」。菰野(三重)“田中3兄弟”の末っ子・法彦(3年)は屈託なく笑った。
出典 スポニチ
最後に
田中法彦選手は白山高校に敗れた後、進路を「プロ野球一本」と明言しているようです。
スカウトの評価も高いので、ドラフト中位から下位で指名されるのではないでしょうか。
期待されながら、甲子園に出場できなかった無念を次のステージで晴らしてほしいですね。
【追記】
田中法彦選手は、広島にドラフト5位で指名されました。
田中法彦選手は、11月20日、四日市市内のホテルで球団と交渉し、契約金3000万円、年俸450万円(金額は推定)で合意しました。
12月10日、広島東洋カープは入団発表記者会見を行いました。
田中法彦選手(背番号57)のコメント
このような大人数の前でしゃべるのが初めてなのでとても緊張しています。
速い真っすぐが評価されているので、それが一番の持ち味かなと思います。
どんなバッターにでもまっすぐで押していって、まっすぐで三振がとれるところを見ていただきたいです。
人と比べて自分は眉毛が太くて濃いので、どんな人と比べても負けないという自信があります。
眉毛は剃れなかったのでずっと放置していて特に磨いたりはしていないです(笑)。
どんな場面でも、どんな打者でもまっすぐで押していって、ファンの方々を魅了できるような選手になりたいと思っています。
これまでは信頼されることを一番大切にしてやってきました。
将来はドラゴンズに指名された根尾君とやってみたい思いがあります。
とても打者で注目されていますし、バッティングが良いので、一度でいいので対戦してみたいなと思っていました。
あまり三振をしている姿を見たことがないので、しっかり自信のあるストレートで空振り三振を取りたいなと思っています。
また、楽天の則本選手を目標にやってきました。
則本選手もプロ野球選手の中ではとても小柄で非常に活躍しているので、自分も小柄の中で活躍していきたいなと思っているので憧れています。
カープはとても強くて、とても仲が良くて、ファンの方々の視線も熱いという印象があります。
どの選手にも話は聞いてみたいですが、やはり一軍で活躍している大瀬良選手などピッチャーのことを聞いてみたいと思います。
一日でも早く一軍のマウンドに立って将来的にはカープを代表するような選手になりたいと思っています。
一日でも早く一軍のマウンドに上がってカープを代表するような選手になりますので、応援よろしくお願い致します。
出典 広島東洋カープ