U-18アジア選手権壮行試合で、宮崎県選抜で2番手として登板し、大阪桐蔭高校の根尾昂選手を3球三振に切って取るなど9三振を奪い、名を挙げた戸郷翔征投手が、ドラフト上位候補として注目されているようです。
今回は、U-18アジア選手権壮行試合で存在感を見せつけた聖心ウルスラ学園高校の戸郷翔征投手に注目しました。
戸郷翔征投手のプロフィール
戸郷翔征(とごう しょうせい)投手は、2000年4月4日生まれの18歳。
宮崎県都城市出身。
身長185㎝、体重75㎏、右投げ右打ち。
戸郷翔征投手は、宮崎県の三股町立三股西小学校1年生の時に三股ブルースカイで野球を始め、都城市立妻ケ丘中学校では軟式野球部に所属していました。
中学校3年生の時に宮崎県選抜の練習相手を務めたことが、きっかけとなり、聖心ウルスラ学園高校に進学しています。
聖心ウルスラ学園高校では、1年秋からベンチ入り。
2年夏の宮崎大会では、5試合37回で被安打24、45奪三振で宮崎大会優勝に貢献!
続く、夏の甲子園大会では、1回戦の早稲田佐賀高校戦で9回8安打11奪三振、2四死球、2失点で完投勝利!
しかし、2回戦の聖光学院高校戦では、7.1回で10安打5失点と打ち込まれ、途中降板し、チームも4対5で敗れ、甲子園を後にしています。
2年秋の宮崎大会は都城東高校に3回戦で敗退、3年春の宮崎大会では日南学園高校を決勝で破り優勝しましたが、九州大会1回戦で明豊高校に1回戦で敗れています。
3年夏の宮崎大会では、2回戦の都城農業高校戦で8回14奪三振3失点で完投勝利を飾り、自己最速の148キロを3回計測していますが、準々決勝で日章学園高校に敗れ、甲子園出場を果たすことができませんでした。
夏の大会終了後、戸郷翔征投手は宮崎県選抜に選ばれ、U-18アジア選手権壮行試合で、U-18日本代表チームと対戦し、2番手として登板!
戸郷翔征投手は5.1回を投げ、9奪三振2失点の好成績を残し、相手打者からも絶賛の声が聞かれました。
見せ場となったのは1番藤原の対決。藤原にはストレートで追い込み、最後は136キロのカットボールで空振り三振。だが2度目の対決には139キロのカットボールを捉え中前適時打。また、根尾との対決は3球三振。戸郷は日本代表の打者に対し、「本当に有名な選手ばかり。マークしていた藤原、中川、根尾らを三振に奪えればと思っていたので、嬉しかったです」と笑顔を見せた。
結果的に5.1回を投げて、2失点したものの、9奪三振の快投を見せた。とにかく球種の1つ1つが素晴らしかった。まず145キロ前後・最速149キロ(3球)を計測したストレート、そして130キロ後半のスプリット。130キロ後半のカットボール、130キロ前半のスライダー。日本代表の打者の多くが「カットが素晴らしかった。ストレートの勢い、変化球の精度は大学代表の投手と変わらないぐらいものがあった」と絶賛。
出典 https://news.goo.ne.jp/
戸郷翔征投手は最速149キロの速球にカットボール、スライダー、チェンジアップ、スライダーの変化球を持つサイドスロー。
テークバックの時の肘が高い独特のフォームで、上から叩きつけるような腕の振りになっていて、左打者に課題があります。
戸郷翔征投手の動画はコチラ
戸郷翔征投手のスカウトコメント
巨人・武田康スカウト(10/25付)
「最速149キロの右の本格派。今夏のU-18日本代表の壮行試合で宮崎選抜の一員として登板し、日本代表から5イニング9奪三振。決め球のカット、スプリットは切れ味が鋭い。」
最後に
U-18アジア選手権壮行試合で一躍ドラフト上位候補に浮上した戸郷翔征投手ですが、現状ではコントロールに課題があります。
ただ、素材としては良い選手だと思うので、ドラフトで人気が出るのも分からなくはありません。
U-18アジア選手権壮行試合で名が売れたため、ドラフト上位で指名されると思いますが、育成力が高いチームに指名されることを期待します。
【追記】
戸郷翔征投手は、巨人からドラフト6位で指名されました。
戸郷翔征投手は、11月19日、延岡市内のホテルで契約金3000万円、年俸500万円(金額は推定)で仮契約しました。
また、背番号は68番に決定しました。
11月23日、東京ドームで行われた「ジャイアンツ・ファンフェスタ2018」でドラフト会議・育成ドラフト会議で指名された新人選手10人のお披露目がありました。
戸郷翔征投手のコメント
「持ち味は強気のピッチング。マウンドに早く立てるように全力で頑張る」