トヨタ自動車の富山凌雅投手が、鳴尾浜で行われた阪神2軍とのプロアマ交流戦に登板し、5回3安打1失点と好投したようですね。
この試合にはプロ10球団のスカウトが詰めかけたそうですが、2軍とはいえ、プロ相手に5回を1失点にまとめたことで、富山凌雅投手の評価も上がったようです。
今回は、トヨタ自動車の左腕・富山凌雅投手に注目しました。
富山凌雅投手のプロフィール
出典 https://live-sports.yahoo.co.jp/
富山凌雅(とみやま りょうが)投手は1997年5月3日生まれの21歳。
和歌山県御坊市出身。
身長178㎝、体重85㎏、左投げ左打ち。
富山凌雅投手は、小学校1年から御坊少年野球クラブで野球を始め、小学校5年生から御坊中学校3年まではボーイズ御坊ジュニアタイガースでプレーしていました。
九州国際大付属高校では1年秋からベンチ入り。
2年夏の甲子園1回戦の東海大四高戦では、背番号13番で先発し、3回途中3失点でKOされ、悔し涙を流す結果となりました。
2年秋からはエースとなり、3年春に出場した春季九州大会で優勝した龍谷高校に準決勝で敗れるもののベスト4に進出!
また、3年夏の甲子園大会では1回戦の鳴門高校戦で6回4安打1失点、続く2回戦の阪偕星学園高校戦で4回7安打5失点、3回戦の作新学院高校戦で7安打打たれながらも要所を抑え完封と3勝をマークしましたが、準々決勝の早稲田実業高校戦では、相手の投手に抑えられ、富山凌雅投手も3番手で登板するものの4.2回を2失点と打たれ、準々決勝でチームは敗退しています。
その後、富山凌雅投手はプロ志望届を提出しましたが、指名がないため、2016年にトヨタ自動車へ入社しています。
トヨタ自動車では1年目から公式戦に出場。
体力強化に努めた結果、入社2年目には140キロ後半をコンスタントにマークするようになり、日本選手権2回戦の東京ガス戦では6回2失点、準決勝のNTT東日本戦で8回11奪三振無失点と好投し、トヨタ自動車の優勝に貢献しました。
社会人3年目となった2018年は、日本代表候補にも選ばれるなど期待されていましたが、今一つ調子が上がらず、都市対抗でも登板できませんでしたが、本人曰く「ドラフトを意識しすぎて調子を落としてしまった」ようです。
富山凌雅投手は最速147キロの速球に、スライダー、カーブ、ツーシームなどの変化球を持つサウスポー投手で、阪神2軍とのプロアマ交流戦で好投したことから、再び、ドラフト候補として注目されるようになったと思います。
富山凌雅投手のスカウト評
ソフトバンク・山崎スカウト
「降板するまでしっかり試合を作った。きょうは球速こそ出ていなかったが、切れは十分あった。来年のドラフト候補と言える投球を見せてくれた」
富山凌雅投手は14人兄弟
富山凌雅投手といえば兄弟が多いことで知られています。
富山凌雅投手は14人兄弟の6番目の三男で、母親は富山凌雅投手が小学校4年の時に離婚しているそうです。
母は富山が小4の時に末っ子を生み、その3カ月後に離婚。女手一つで大家族を養ってきた。和歌山を離れ、福岡県での寮生活が始まると、月10万円の仕送りを欠かさず続けてくれた。富山は寮生活がつらく、やめたいと思った時期もあったが、母の苦労を思うと口には出せなかった。将来は「(プロ入りし)家族を楽にさせたい」。男兄弟11人全員で草野球をしたこともある大家族。「きょうだいが多いのは恥ずかしい」と言いながらも「家で一緒に遊べるし、楽しいですよ」と照れ笑いを浮かべた。家計への負担は百も承知。周囲には「何かの形で返したい」と話していた富山。
出典 日刊スポーツ(2015年8月8日)
最後に
富山凌雅投手は、高校時代にプロ志望届を提出した投手ですから、最終的にプロ入りしたいと思っていると思います。
ただ、1年を通しての安定感があまりないので、即戦力としては厳しいのではないでしょうか。
サウスポーということで需要はありそうですが、ドラフト上位となるときついかも知れませんね。
【追記】
富山凌雅投手は、オリックスにドラフト4位で指名されました。
オリックススカウトのコメント
球持ちがよく、スピンの効いたストレートは球速以上のキレがあり威力も抜群。打者に向かっていく強気の投球も持ち味で、将来性豊かな投手。
富山凌雅投手は、11月28日、球団と入団交渉し、契約金4500万円、年俸1000万円(金額は推定)で合意しました。
なお、背番号は28番に決定しました。
12月15日、オリックス・バファローズの新人選手入団発表記者会見が行われました。
富山凌雅投手のコメント
Q:バファローズのユニフォームに袖を通した感想は?
A:はやくこのユニフォームを着て、京セラドームで投球したいなと思いました。Q:どんな選手になりたい?
A:1年目からガンガン先発で投球して球界を代表するピッチャーになることができればと思っています。Q:どんな活躍がしたい?
A:チームとファンの方の為に1年目から先発ローテーションに入って、チームの為にやれることを頑張りたいです。Q:監督にアピールをお願いします。
A:1年目から一軍で登板できるように頑張ります。
大事な試合程良い投球ができるので是非よろしくお願いします。
出典 オリックス・バファローズ