今年のドラフト1位候補・東洋大学の上茶谷大河投手と梅津晃大投手が楽天2軍とのオープン戦に登板し、それぞれ1イニングをノーヒットピッチングで飾ったようです。
阪神タイガースが即戦力投手をドラフト1位指名する可能性が浮上したと、今日のデイリースポーツが報じていることからも、上茶谷大河投手や梅津晃大投手、甲斐野央投手らが候補に挙がっていることは間違いないところでしょう。
今回は東洋大学のドラフト1位候補・梅津晃大投手に注目しました。
梅津晃大投手のプロフィール
梅津晃大(うめづ こうだい)投手は1996年10月24日生まれの21歳。
身長187㎝、体重92㎏、右投げ右打ち。
梅津晃大選手は福島県福島市で生まれ、まもなく宮城県仙台市に移り住んだそうです。
南大泉小学校2年生の時に南小泉メッツで野球を始め、秀光中等教育学校時代は軟式野球部で3年から本格的に投手としてプレーしていました。
また、中学校2年・3年の時には控えで全国大会に出場した経験があります。
仙台育英高校では2年春からベンチ入りしたものの、夏はベンチを外れ、2年秋からはエースになっています。
3年春の小牛田農林高校戦では3安打13奪三振で完封勝利を挙げる活躍を見せましたが、6月の練習試合で死球を受け、左手首を骨折!
幸い、怪我の治りが早かったため、夏の地方大会では登板できたものの、県大会4回戦の東北学院高校戦で延長13回を戦い3対4で敗戦しています。
高校時にも、プロ野球スカウトから注目された存在でしたが、志望届を提出せず、東洋大学に進学!
東洋大学では1年春に2部リーグで2試合にリリーフ登板しましたが、結果が伴わず、東洋大OBの玉井信博投手コーチと基本からやり直したそうです。
故郷・仙台を離れ、東洋大という厳しい環境に飛び込んだのも、東京で人生をかけるため。
しかし、1年冬には「キャッチボールすらできない状態」と、耐え難い屈辱感を味わった。
そんなとき、手を差し伸べてくれたのが、東洋大OBの玉井信博投手コーチ(元巨人ほか)。
1年以上をかけ、二人三脚で基本からやり直し、復調のきっかけを作ってくれた。
それでも3年春はチーム内競争に敗れ、戦力になれず、夏場は肉体改造に着手。
体重10キロ増で球速も10キロアップし、秋の初登板につなげた。
出典 週刊ベースボール
3年秋の日大1回戦で2番手として登板し151キロをマークし、一躍注目されると、国学院大学2回戦では6回途中1安打7奪三振と圧巻の投球を披露!
この試合は6回途中で故障してしまいましたが、梅津晃大投手の今後が期待できる内容でした。
4年春の中央大学との2回戦では、自身最速となる153キロをマークしますが、1対3で敗退。
その後も、オープン戦でくるぶしを打撲した影響から、復帰登板は6月の全日本大学野球選手権大会の初戦・九州産業大学戦までずれ込み、その九州産業大学戦では、2番手で登板し、2本のホームランを浴び4.1回で4失点と打たれています。
しかし、夏のオープン戦では153キロをマークしたという情報もあり、秋のリーグ戦での活躍が期待されます。
梅津晃大投手は最速153キロの速球に加え、長身から投げ下ろすフォークボール、スライダー、カーブを操る本格派右腕です。
梅津晃大投手は、そのスケールの大きさからドラフト1位候補として各球団からリストアップされています。
梅津晃大投手の動画はコチラ
梅津晃大投手のスカウト評
ロッテ・井辺スカウト(2014.7/10付)
「どこも(ドラフト候補に)挙げるでしょう。縦の角度はもちろん、(右打者の)外角に決まる横の角度がいい」
中日・中田スカウトディレクター(4/10付)
「体形から(エンゼルスの)大谷(のよう)になる可能性もある。(1位指名で)競合必至」
千葉ロッテ・永野吉成チーフスカウト(4/10付)
「スケールがずば抜けていて、ものが違う。100%1位候補。大谷みたいになってほしいと思う投手」
東北楽天・長島スカウト部長(4/10付)
「ウチとのオープン戦では高めに抜けるボールもあったけど、見違えるほどよくなっている。捕手のサインに首を振ってストレートを投げ込む姿も好感が持てる。仙台育英出身だし欲しい選手だよ」
巨人・岡崎スカウト部長(4/10付)
「ドラフト上位候補」
横浜DeNA・吉田スカウト部長(4/10付)
「本格派らしいいい投げ方をしている。」
広島・苑田スカウト統括部長(4/10付)
「簡単に打てない。まだまだ速くなる」
ヤクルト・橿渕編成部スカウトグループデスク(5/2付)
「160キロ以上を出せる可能性と将来性で、大谷(エンゼルス)のスケール感がある」
最後に
梅津晃大投手は故障でもしない限りは、ドラフト1位で指名されそうですね。
ただし、故障が多いのが気になるところ…
秋のリーグ戦での活躍を期待しています。
【追記】
梅津晃大投手は、中日にドラフト2位で指名されました。
注目ポイント
角度のあるストレートは威力抜群。スケールの大きな投手で、まだまだ伸びしろを感じさせる
梅津晃大投手は、11月9日、東京都内のホテルで、契約金8000万円、年俸1200万円(ともに推定)で仮契約を行いました。
また、12月8日、中日ドラゴンズは名古屋市中区のホテルで新入団選手発表を行いました。
梅津晃大投手(背番号28)の質疑応答
Q梅津投手はいま座っているその心境、いかがですか
A初めてこのユニホームに袖を通してすごく責任を感じています
Q背番号は28番。この数字に込められた期待というのはどんなふうに感じてますか
Aこの背番号を自分の背番号にしたいと、たぶんみんな言っていると思うんですけど、本当にその言葉通り28番を自分の背番号にしたいと思います
Q梅津投手、非常に球の速いピッチャーというふうに伺っています。ご自身では自分のセールスポイントはどういったところだと思っていますか
Aまだまだ今の実力ではストレートで押し通せるピッチャーではないと思うので、これからストレートで押していける投手になることが今の目標です
Q最後にプロ野球選手としての夢を教えてください
A日本を代表をする投手になること、そして中日ドラゴンズの軸となって、根尾君も言ったんですけど日本一に貢献できるように頑張りたいと思います
出典 中日ドラゴンズ