「埼玉のダルビッシュ」の異名を持つ米倉貫太投手は、東北高校時代にダルビッシュ有投手を育てた埼玉栄高校の若生監督が「過去に見た選手のなかでもトップレベルの素材」と称賛する投手です。
高校では甲子園出場は叶いませんでしたが、ドラフト候補としてスカウトから注目されていました。
そんな「埼玉のダルビッシュ」といわれる米倉貫太投手が、プロ志望届を提出しました。
今回は、埼玉栄高校の米倉貫太投手に注目しました。
米倉貫太投手のプロフィール
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米倉貫太(よねくら かんた)投手は、2000年8月4日生まれの18歳。
福岡県うきは市出身。
身長184㎝、体重85㎏、右投げ右打ち。
米倉貫太投手は御幸小学校3年の時に野球を始め、浮羽中学校時代は浮羽ボーイズでプレーしていました。
浮羽ボーイズ時代は福岡県ベスト4まで進出し、福岡県選抜メンバーに入ったこともあるようです。
若生監督と初めて会ったのは中学3年の春。若生監督が米倉の試合を見に行った。
「ひと目見て、いいピッチャーになるだろうなと。体の動き、腕のスイングのスムーズさ。肩甲骨の柔らかさ。そして大きい。ダルビッシュのようになれるかはわからないけれど、ダルビッシュと比べてもひけを取らない可能性を感じました」
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埼玉栄高校入学後は1年夏に背番号11番でベンチ入りし、埼玉大会初戦の飯能高校戦に先発し、4.1回1安打5奪三振無失点の好投で高校デビューを飾っています。
米倉貫太投手は1年秋からエースとなりますが、1年秋の地区予選では慶応志木高校に1対3で敗れ、2年夏も本庄東高校に1対2で惜敗し、2年秋も埼玉大会準々決勝で山村学園高校に2対5で敗戦しています。
若生監督は別の視点から米倉の課題を語る。
「闘争本能が全然ないんだよな。今どき珍しいくらい、人間的にいい子なんだけど、それが勝負の世界でいいことなのかどうなのか……。あれだけのボールを持っていたらさ、普通は『打てるものなら打ってみろ』と投げて、打たれないものじゃない。入学した頃に比べれば少しは強くなっているけど、まだまだ。持っているものからすれば、まだまだ物足りないですよ」
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3年春は、2回戦の熊谷工業高校戦で先発し、5連続を含む9三振を奪う好投を見せますが、準々決勝の山村学園高校戦で修正できずに、7回コールド負けを喫しています。
3年夏の南埼玉大会では4回戦で市立川口高校戦で、5回7安打5失点と崩れ、甲子園出場は叶いませんでした。
米倉貫太投手は最速146キロの速球にカーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップの変化球を持つ投手。
フォームに欠点がなく、1つ1つのボールはいいものの、精神面の弱さが課題のようです。
米倉貫太投手のスカウト評価
日本ハム・今成スカウト(4/26付)
「相手打者を見て投げられるピッチングセンスがある。これから強い相手にどう投げるか楽しみ」
ヤクルト・中西スカウト(4/26付)
「フォームがきれいで、理にかなった投げ方をしている。走る姿もいいよね」
阪神・平塚スカウト(4/27付)
「よかったね。直球も悪くない」
ヤクルト・伊東昭光編成部部長(4/30付)
「いい投げ方をしている。フォーム的に欠点はない」
DeNA・武居スカウト(7/11付)
「以前に146キロを投げた試合も見た。そのときと比べてスピードは出てなかったが、ボールにキレはあった」
ロッテ・榎スカウト(7/12付)
「いかにも投手らしいきれいな投球フォーム。個人的には好きな投手ですよ。まだ伸びる素材。」
最後に
米倉貫太投手は投球センスがあり、素材は凄い投手なんですが、未完の大器という感じですね。
おそらく、ドラフトでは中位あたりで指名されると思いますが、精神面の課題が克服できるかが鍵になりそうです。
頑張ってほしいですね。